あかしゃのいちご畑

あかしゃのいちご畑は福岡市西区糸島半島にあるいちご狩り農園です。当園開発品種(清香)を栽培しています。

清香・あかしゃのあま香

清香・あかしゃのあま香を栽培してみませんか

21世紀に入ってぞろぞろと、いろいろな苺が登録されていますが新規性がある苺がどれ程あるのでしょうか?食味しかり耐病性しかりなのでしょう。
ここで紹介する2品種は今までにない新規性を有した品種です。

清香

この品種は「清香」の高級品種ブランドを守る為に許諾を制限してきましたが、許諾の要望が多いことから、多くの生産者に販売することにしました。

うどんこ病に対して非常に強く、育苗時にカルシウム剤を散布するのみで、無殺菌剤で栽培することが出来ます。

「さちのか」「とちおとめ」と比較して、約5割大きくしかも弱小果がない為摘果作業の必要がなく、しかも6番花房までの収穫個数が2割程多く6割程度多収である。

果実硬度が「さちのか」より硬く日持ちに優れる。

福岡の代表品種「あまおう」と比較して先端部分で5度、へた下部分で7度、糖度が高いだけではなく、いちご4:桃:3さくらんぼ:2マンゴー:1の割合で食べているような味で、しかも後味がくどく残ることがなく、非常に上品な味である。それを裏付ける様に東京の料亭で使用され続けてきた経緯があり、又、S屋全店で販売していきたい意向である。

あかしゃのあま香

福岡の品種「あまおう」は名前に反して、生産者も消費者にも味の面で地元では不評でして、うまい「あまおう」を作るべく、高糖度苺「清香」に「あまおう」を交配して、2011年に作出したのが「あかしゃのあま香」です。
基本的には全ての面で「あまおう」を上回っていると思われますが、育種から日が浅いことから正確なことはわかりません。解っている範囲で列挙したいと思っています。

うどんこ病がでない。

「あまおう」と比較して3~4割大きく「あまおう」の様に弱小花の摘果の必要がなく、最小果が10gである。

「あまおう」より果実の先端で3度、へた下で4度糖度が高く「あまおう」の様に後味に苦味を感じることはないが、基本的に「清香」の食味を継承しているとは言えない。唯、数年後はもっと食味が良くなる可能性は有している。

果実硬度が高い為日持ちが良く、輸送性に優れる。

色は「あまおう」に比較して、明るい色合いであり、しかも光沢にも優れる為高級感がある。

電照に対して反応が良く、低温度下でも伸張性が良い。

展葉速度が「あまおう」に比較して1~2日速い。

2014年2月26日最高糖度21、6度で大幅に糖度が上昇している。

清香・あかしゃのあま香の生産者の皆様へ

清香・あかしゃのあま香は高品質・高収量のいちごです。
詳しい栽培法は、現代農業誌上に十数回掲載されていますのでよく読んで下さい。
ここでは注意点及び栽培のコツ、感所のみを書きたいと思います。

育苗の注意点

清香・あかしゃのあま香はカルシウムの吸収量が多い品種です。カルシウムを細胞内に大量保持している為にうどんこ病に強く、腐りにくいのではないかといわれているくらいです。
育苗は高温期となります。この時期はカルシウムの吸収量が落ちますので、カルシウムの葉面散布を7日~10日に一度行って下さい。

萎黄病   :土壌PHが低いと出やすい。
炭疽病・疫病:チッソを多く与えると有機酸が多く出来てそれを中和するカルシウムが不足し葉や根が部分的に壊死して発生する。

何れもカルシウムが大きく関係しています。

自分で作るカルシウム液
氷酢酸 500cc+水7ℓ+カキ殻又は卵殻のカルシウム剤(500g)+3日後水3ℓ濾過する

散布の仕方
自作カルシウム1000倍+フルボ酸2000~3000倍+展着剤
(カルシウムは効かせるのが難しいので、フルボ酸を加えるとよく吸収する様になります。)

栽培上の注意点

高品質・高収量を実現する為には、1月中に3番花房を咲かせることと、25cm以上にしないことです。

花房が細くなり収量減
土耕の場合は、土壌分析を必ず行い肥料バランスを整える必要があります。
高設栽培の場合は、肥料は植物の吸収比率(N・K15:Ca11:Mg3:P2)に従い設計して下さい。同時にフロリ源1万倍、フルボ酸20万倍灌水する。
どちらも無償にて指導します。

いちごの果実は開花から収穫までは積算温度で決まると言われていますが、これは間違いです。
積算温度で決まるのではなく、展葉速度に比例するのです。
フロリ源とフルボ酸を使用するとより展葉が速くなりより果実が大きくなり、糖度が高くなることを付記しておきます。

病気、栽培上の問題点がありましたら、どうぞお気軽に電話して下さい。
(他品種でも結構です。 090-3191-4751)